SHINING
恵理奈を凝視する。

「あり得ないって…。
俺だって外されてんだし」

「でも…‘S’の秘密
バラされたくないんでしょ?」

「脅しのつもりかよ?
悪いが此れは遊びじゃねぇんだ」

「解ってますよ」

恵理奈が皇紀を直視し返す。

「大事なお仕事だと思うから…。私も何か手伝いたいんです!」

「仲間になるって‘S’のこと?だったら」

「黙ってろ秀磨!」

「悪いが恵理奈、
‘S’は単独行動が主流なんだ。恵理奈の手は間に合ってる」

恵理奈は直海を振り返る。

「…でも」

「とにかくさ、
今日はもう遅いし送ってくよ」

「綴喜君いいよ!
恵理奈は俺が送るから」

綴喜と恵理奈の間に
慶吾が割って入った。

< 56 / 140 >

この作品をシェア

pagetop