SHINING
見上げる恵理奈から視線を逸らし慶吾は続ける。

「恵理奈が誰に惚れ様と自由だ。誰に近付きたいと思ったとしても止める権利は俺には無い。
けど俺達の目的の邪魔になるなら話しは別だ全力で阻止する!」

「慶吾君は…」

「言ったろ!
俺には大切なものがあるって…。恵理奈には解らないだろうけど、何かを犠牲にしてもやらなければならない事があるんだ!」

恵理奈を見ることなく
慶吾は歩き出す。

無言のまま気まずい空気だけが、二人を取り巻く。

< 58 / 140 >

この作品をシェア

pagetop