SHINING
どれくらいの時が経ったのか

日が暮れた辺りには
慶吾の熔接の火花が
鮮やかに浮かび上がる。


「よし完成!」

熔接マスクを外し
精密検査を行う。

「小型マイク付き発信器異常無し受信探知機感度良好!
後はこれをパソコンに繋いで…」

集中し過ぎて
大事なモノを忘れていた事に
気付いた慶吾は慌てた。

隣室のドアを開け放し
飛び込む。

「居た…」

その姿を認め
安堵の息を漏らし
屈み込む。

「寝てるし…」

その頬に残る
涙の跡を指でなぞる。

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