SHINING
恵理奈が目を覚ましたのは
慶吾の背中だった。

「どうすんだよ慶吾…」

「まあ良いじゃねぇか…」

「岸田は甘い!」

「直海は頭で考え過ぎんだよ」

「まあまあ二人共冷静にね」

「綴喜君はどう思ってるの?」

「僕は有りだと思うけどな」

「僕も別に良いと思う」

「秀磨のはどうでも良いだろ?
なあ直海…慶吾は俺達の仲間だ」

「そんな事は解ってる。
慶吾も恵理奈も未成年だぞ!」

「何かあった時は俺達がどうにかすりゃ済む話だ」

「何かあってからじゃ遅い!」

そんな会話を
ぼんやりする頭で聞いていた。

「お願いします!」

慶吾が頭を下げる動きに合わせ
体が持ち上がる。

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