SHINING
慶吾は少し考え

「solving…」

その名を口にする。

「サルビング?聞いた事もないな…。そんな弱小事務所なら尚更マズいんじゃないのか?」

「芸能事務所としては活動してませんから…」

「芸能事務所じゃないって…」

男の顔が目に見て青くなっていく

「まさか…」

「IT企業ですよ…」

男の手が離されると同時に
その手を慶吾が握った。

踵を返す慶吾の前に
男が立ちはだかり

「数々の非礼お詫びしますので、人助けだと思ってお願いします。撮影させてください!」

頭を下げた。


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