SHINING
『どういうことだよ慶吾?』

電話越しの直海は
明らかに不機嫌で
それを隠す様子もなかった。

「いやだからさ…
さっきから何度も言ってるけど、タレントに間違えられてんの!」

用意された楽屋で
そわそわと落ち着かない。

『何やってんだよ慶吾!』

「だから俺じゃないっての!
恵理奈がアイドルか何か…」

『ああグラビアね…』

慶吾の説明を最後まで聞かず
相槌を打つ直海に

「そこだけ納得すんなっての!」

慶吾が怒鳴った。

『解った解った…。
んで俺にどうしろって?』


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