SHINING
電話の間もずっと手を繋いだまま恵理奈を気遣う慶吾に

「慶吾君…ごめんなさい」

ちょこんと頭を下げる。

「気にすんなって…
恵理奈のせいじゃない」

「でも…」

「大丈夫…俺が何とかするって。直海君の会社のネームバリューも効果あるみたいだし…」

緊張の為か
追い込まれていく恐怖からなのか

小刻みに震える恵理奈の
小さな体を慶吾はすっぽりと
包み込んだ。

「大丈夫!
俺が付いてる…絶対離れない」

慶吾の胸の中で
見上げる瞳は揺れていた。

「巧く行くおまじないあるけど…する?」

「おまじない?」

「そっ!これしとけば百人力…」

小さく頷いた恵理奈の顎を指先で持ち上げ。

「ん!」

唇を重ねた。

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