SHINING
重なり合う唇が
息を求め薄く開くのを
待ち構えていた慶吾の熱は
恵理奈の口内を侵していく。

「…んっ…」

時々漏れる甘い吐息が
慶吾を更に熱くさせていった。

「…もっ…ダメ…」

恵理奈の反応に

「俺も…ダメ…我慢出来ない…」

慶吾は再び唇を押し当て
恵理奈をきつく抱き寄せた。

「ダッ…メ…」

慶吾を押し退ける力なき手を
腰に回す腕と首を支える手が
拒んでいる。

乱れた息を気にもせず

「慶…吾君…ズルい…」

慶吾を責める。

「ズルい…よ…」

「良いよ…ズルくても…卑怯でも…今は、恵理奈が欲しい…」

そのまま覆い被さっていく。

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