真の赤い糸


その時、私に声をかけてくれたのが浜崎彰伍君だった。



男なんて嫌なやつばかり。
そう思っていた私は…………


「………別にいいよ…。平気だから。」


こんなふうに冷たく言いはるも、彼は無理やり私から資料をうばいとる。


千尋「ちょっと…!別に平気だって言ってるでしょ!?」


浜崎「なーに意地はってんだよ。さっきから休憩ばっかしてるだろ。女は男に頼るもんだぜ。」


初めての事だったから驚いた……………


私を…女として扱ってくれたの…?


浜崎「あんた、同じクラスの瀬川千尋だろ。俺は浜崎彰伍よろしくな。」


聞かなくても彼の名前は知っていた……
クラスの人気者だから……

浜崎「瀬川って、おとこおんなだとかクラスの奴に聞いてたからどんなやつかと思ってたけど、全然普通の女じゃん。」


千尋「え…?」

いま…私の事…………
普通の女だって……………

それから私達はいろいろ話した。

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これが彼との出会い。
そして初めての会話。


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