まいひーろー
□9月の出逢い
俗に言う、間接キス?
キャハハハ………
やめて………
耳を塞いでいてもまだ、卑劣な笑い声は鳴り止んではくれない。
『ほんと、よくそんな格好で学校来れるよねー。』
『ひょっとして、目立ちたくてわざと?』
『そしたら、アタシ達が手伝ってあげるー。』
上から降ってくるのは、いやらしい女の声に、冷たい感触。
あぁ、水をかけられてるんだ、って漠然と感じた。
――――――ただ、絶望だけを感じていた。
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