まいひーろー


「ご、ごめんっ……ん?」


「?」


慌ててのこうとした太陽くん。
だけれど。


「ど、どうしたの?」

できれば、一刻も早くのいてもらいたい。
周囲の視線のすごいし、何より心拍数が半端なく上昇してしまっている。
これでは心臓がもたない。

なのに、そんな私を知らない太陽くんはなぜか離れようとしない。


「……は、離れられない。」


私と違って落着いた声が、耳元で響く。
……それだけで体温が上昇してしまうのは、なんでだろう。


「え?」


「メ、メジャーが……」


絡まって、動けない?
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