まいひーろー
いざ勝負。
「……で、自信のほどは?」
「聖はともかく、茜に勝つ自信ならある。」
「てめぇこら。」
いよいよ迎えたテスト初日。
一時間目が英語、二時間目が数学。
ということで、単語帳を片手にぎりぎりまで勉強している私に反して、茜ちゃんと太陽くんはわーわーと話ていて。
如月くんは珍しく遅刻せず朝から来たせいか、それともいつもどおりなのか、うつ伏せになって寝ている。
一週間みっちり太陽くんと勉強会をしたせいか、私もいつもよりもテストに自信があった。
太陽くんはどうかはわからないけど……。
「蕾、こいつ教えてばっかりで大丈夫だったの?」
「あ、うん、」
「二人きりで毎日勉強してて、やらしーことされなかった?」
「あ、うん…っ、え!?」
「え!?されたの!?なにっ、なにされたのっ!?」
「やっえと……」
「茜ぇぇ!」