まいひーろー
「あいつら…本気で勝負気あんのか…」
「あ、あはは………」
一日目が無事終了し、昼までなので近くのファストフード店に向かうことになって。
相変わらず、前でぎゃいぎゃい言い争っている二人を前に如月くんと私は苦笑いを漏らす。
「………」
「………」
そういえば。
如月君はまだ覚えているんだろうか。
……罰ゲームのこと。
「…あのさ、罰ゲームのこと覚えてる?」
「!!!」
心を読まれたかのタイミングで、思わず私は隣を歩いていた如月君をみてしまう。
…すると、向こうもこちらを見ていたようで目があって。
「………」
なぜか言葉が詰まってしまい。
数秒、見つめ合う。
「覚えてる?」
「う……う、ん。」