まいひーろー

...


「あっつー。」


「お疲れー。」


手のひらで仰ぐ太陽くん。
午前の部が終わり、屋上から降りてくるとすぐに明るい金髪が目に入った。


「お、茜と蕾。
ちゃんと応援してくれたかー?」


「う、うんっ。」


「ゆっとっけど、蕾なんてあんたんことばっか見て…「わ、わっ!!」


茜ちゃんがとんでもないことを言い出したのであわてて止める…が。



「えっ、ホントに?」


「…………」


ゆっくりと後ろを向くと口に手を当てた太陽くんが。


「俺も蕾んこと見てたから、もしかしたら目ぇ合ってたかも。」


「………え?」


「…………」
「…………」


なんともいえない沈黙を破ったのは、あきれた茜ちゃんの声。


「……あーもー耐えらんない。
ただでさえ暑いのにそんなラブラブされたらたまんないわ。
あたし聖呼んでくるから蕾たちは先に屋上行ってて。」



ら、らぶらぶ?




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