まいひーろー
「そういえば、俺らんとこと3-Dが同点で300点なんだよなぁー。」
「え、そうなの?」
「綱引きでは勝ったけど、女子の玉入れと棒引きは負けたからな。」
屋上で相沢君と、茜ちゃんと如月君と4人でお弁当タイム。
だけど、さっきから私は茜ちゃんの言葉を意識してしまって相沢君をまともに見れない。
「つか、この肉マジでうめぇ!!!」
だけど、相沢君はそんなことを知る由もなく、みんなのために作った大きなお弁当のおかずを次々と平らげていく。
「ほんと、蕾ってばなんでもできるよねー。」
「俺、この卵焼きが好き。」
「あ、ありがとう……」
もぐもぐとみんなお箸を動かしてくれているので口にあったみたい。
ホッと安心しながら私も両手を合わせてまずおにぎりを小皿に入れる。
「……って、話戻るけど、うちのとこ何位なわけ?」
「3-Dと同率一位。」
「うっわ。
やっぱうちら最強?」