完◆ ぐだぐだ

いつも2人で居る時、陽菜は携帯電話をいじっていた。

その手をちゃんと繋いで歩きたい。


授業中はいつも携帯電話でメールをしていた。

眠いと一言、先生のつまらない話に文句を一言、食堂で何を食べるか一言。

意味のないことをひたすらメールしあった。

これからは手紙を書けばいい。そしてそれを投げる。先生にばれないように。

たまに違う人にぶつかったりして謝って・・・楽しそうだな。

そう思わないか??



携帯電話がないなら、きちんと生身で向き合えるんじゃないかと。

失ったものを、2人でならまた見つけ出せるはずだと。


それは、爽やかな青春。


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