完◆ ぐだぐだ
じいちゃん、ごめんな。
汚いなんて思ったりして。
あの頃の俺はあまりにガキ過ぎた。小6の俺は22歳になって。
社会人をやってるよ。
ばあちゃんが居なくなってから、じいちゃんは変わった。
やたらお小遣をくれるようになって。
俺、その度に有り難がらずに使ってた。
じいちゃんは寂しかったのに。
ばあちゃんが居ないのに。
「じいちゃんっ、死なないで」
泣きながら抱き着く俺を、骨みたいな体が抱きしめて返してくれる。
「おお?おじーちゃんは足を折っただけでぇ?」
笑うじいちゃんに。
何も言えない。