完◆ ぐだぐだ
付き合うイコール抱き合う、が最終目的にしたくなかった。
だとすれば、世の中『恋人が居ます』と言うことが、
『ベッドを共にする人が居ます』を意味するだけになってしまう。
体の結び付きよりも、もっと違った愛し方もあるのだろうと。
よく大人が初恋を思い出して、大切に想えるのは、きっと手さえ触れられない淡い感じに似ているんだろうと。
そう二人は考えたのだ。
何度も言うが、明菜と泰則は一番恋愛をしたい真っ最中な年齢なので、
本当の本当は友達みたいに愛し合いたいと思っている。
なのになぜか、最近の若い子の二人は、
世間が一般論を盾に批判してくることに対抗したいのだ。
誤解しないで、と。謎の抵抗を。