完◆ ぐだぐだ
ずっと過去に戻りたいと思ってきた。
青春をやり直したいと。
こんなはずじゃなかったと。
若返りたいと。
タイムマシーンが欲しいと。
けれど、青春の定義なんてないじゃないか。
青春に資格なんてない。
だったら今からだって、味わえるのだ。
レモン味の、爽やかな、淡い。
弾けるような。
一瞬の。
なんだっけ、シャンプーの香り?みたいな。
人は恋をする限り、青い春を見れるんだ。
青い春、空を見れば良いのだろうか。
分からないけれど。
高鳴る胸は正直で、好きな気持ちは隠せない。