契約恋愛




「それでも好きなんだもんねー?美鈴ちゃん!」



智紘くんは元気よく言う。



うん、好きだよ…



てか、智紘君は何でこんなに私のこと知ってんの?



「ねぇ智紘君…」



「ん?」



「何で私のこと知ってるの?」



そう聞くと、智紘くんは笑ってこう言った。



「そりゃあ家で会ってるからね。たまに来てただろ?俺の家」



そういえば…



真紘君の家にお邪魔させてもらったとき、会ったかも。



「どう?思い出した?」



「うん、なんとなーく」



「そっか。そりゃあまぁ…あの時の美鈴ちゃん緊張してたし?覚えてないのも無理ないよね」



クスクス笑う智紘君。



あ、この笑顔……



真紘君、そっくり!!
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