契約恋愛




「美鈴ちゃんごめん!困らせるつもりはなかったんだ…」



一生懸命謝ってる智紘君。



違うよ、智紘君のせいじゃないよ…



そう言いたいのに、言葉が出ない。



「美鈴ちゃ…」



「何してんの?」



智紘君の言葉を遮って、後ろから低い声が聞こえた。



え、この声…



「真…紘?」



「…智紘、何してんだよ」



怖い顔で智紘君を睨む真紘。



なんか怒ってる?



「何って、見たらわかるじゃん。デートしてんの」



「デート?じゃあ何で美鈴が泣いてんの?」


< 19 / 81 >

この作品をシェア

pagetop