契約恋愛
「う、うん…」
緊張しながら、ゆっくりと真紘の手に自分の手を重ねる。
うわ…恥ずかしい。
「…美鈴ってもしかして……」
「え?」
「手繋ぐの初めて?」
真紘の問いかけに、んーと頭をフル回転させて考える。
たしかに、手繋ぐの初めてかも…
てか、男の人と付き合うっていうのも初めてだし。
まぁこれは契約恋愛だけど…
「初めてですね…」
「まじ!?じゃあもしかして、キスも……」
「うん。真紘が初めて」
そういうと、一気に顔を青くする真紘。
あれ?どうしたんだろう。
真紘の顔がありえないぐらい、青くなってる。