契約恋愛
「何~俺の話してたの?」
私の隣の席に座り、顔を覗いてくる。
はい、してましたとも。
そりゃあもういいタイミングで。
「はは…まぁ」
「何その反応!ねぇー何話してたの?何、何?」
身をのりだして聞く智紘君に、三人とも苦笑いしていた。
「んー元気かな?とか、智紘がアホとか」
「え、そんなこと?てかそれ嘘でしょ?」
あはははは~と笑う智紘君を見て、ドキッとする。
え…嘘ってばれたの?
陸君が頑張って作った言い訳を!?
って作ったならばれるか…
でも、勘が鋭いね…智紘君。
なんて感心してると、急に智紘君が私の手に自分の手を重ねてきた。