契約恋愛






「美鈴……説明して」



智紘君にそう言われ、とりあえず二人を家に入れた。



「説明します」



そういって、私は拓との関係や智紘君のことを二人に説明した。



「だから、拓と私は婚約者みたいなものなの。でもそれは親が勝手に言ってることで…」



「美鈴違うだろ!俺達だって了解したじゃん!」



いつの話よ!い・つ・の。



全く、拓がいると話は進まないし、智紘君には変に誤解されるし。



もーいやだ!



「拓!話をややこしくしないでよ!それは、昔の話でしょ?もう今は違うの!」



「え~そうか?俺は昔と変わらねぇーけど」



拓の言葉に胸がドキッとした。



昔と変わらない。



ってことは、拓は私を好きってこと!?
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