契約恋愛
「さー正直に早く」
「選んで、美鈴」
何この状況。
私に今何が起こってるの?
状況の理解が出来ないまま、二人に問い詰められる。
「どっち?」
どっちって言われても……
どっちも同じぐらい大切な人だし…
選べない!
「……選べない。私は、どっちも同じぐらい大切、だから―――――」
「それって二股じゃん」
拓がポツリと呟いた。
二股…
その言葉が私の胸に刺さる。
そうだよね、二人とも選ぶなんて都合よすぎるよね。