契約恋愛
「はい」
「あ、葉月美鈴です。ち、智紘君いますか?」
うわ…噛んじゃった。
と思ってると、ドアが開いて智紘君が出てきた。
「美鈴ちゃん?どうしたの?」
「あの…話したいことがあって」
「分かった。入って」
どうぞと言われて、智紘君の家に入る。
「おじゃまします」
「どうぞ」
智紘君の部屋に入り、床にちょこんと座る。
真紘と全然違う部屋だな…
ときょろきょろ周りを見ていたら、智紘君がなんか変?と聞いてきたので慌てて首を横にふった。
「変じゃないよ。明るい部屋だね、智紘君ぽい」
「…ありがとう。それで、話って?」