契約恋愛




「はい」



「あ、葉月美鈴です。ち、智紘君いますか?」



うわ…噛んじゃった。



と思ってると、ドアが開いて智紘君が出てきた。



「美鈴ちゃん?どうしたの?」



「あの…話したいことがあって」



「分かった。入って」



どうぞと言われて、智紘君の家に入る。



「おじゃまします」



「どうぞ」



智紘君の部屋に入り、床にちょこんと座る。



真紘と全然違う部屋だな…



ときょろきょろ周りを見ていたら、智紘君がなんか変?と聞いてきたので慌てて首を横にふった。



「変じゃないよ。明るい部屋だね、智紘君ぽい」



「…ありがとう。それで、話って?」
< 60 / 81 >

この作品をシェア

pagetop