契約恋愛
『あーうん。朱美ってやつと』
朱美…
あーあの、契約してくれなきゃ死んじゃうって子か。
「その子といつ契約終わるの?」
『後…2週間かな?』
「じゃあ、終わったら私と会ってくれる?」
『?…いいけど』
「あ、あと、その子と契約が終わった後誰とも契約しないでね」
『……分かった』
「じゃ2週間後」
ピッと携帯を切って、かばんにしまう。
2週間後、
私は真紘に気持ちを伝える。
届かなくても、伝えるんだ。
私はうきうきした気分で、家へと向かっていた。
これから、起きることなど
なに一つ知らずに。