契約恋愛
――――――2週間後
「とうとう今日だね~」
「うん」
「緊張してる?」
「うん」
恋ちゃんが、ぐだっとした格好のまま私に聞く。
緊張しまくり。
だって、これからふられに行くようなものだし。
でもほんのちょっとだけ、可能性にもかけている。
もしかしたら、私を好きって言ってくれるかもしれないし。
うん。
私はこっちを信じて頑張るよ。
「恋ちゃん!私頑張るよ」
「うん、頑張っておいで」
恋ちゃんに頭をなでなでしてもらって、教室を出る。
真紘との待ち合わせは、学校の近くのカフェ。
前に初めて、真紘と行ったところ。