契約恋愛
「多分って……」
「平気平気、気にすんなッ!つーか、美鈴の話って!?」
思い出したように、私を見る真紘。
「えっと……とりあえず、公園でも行かない?」
「うん、いいよ」
カフェの外じゃ流石に言いづらかったので、私たちは近くの公園へと移動した。
「久しぶりかも、公園来たの」
「だなーうわ、滑り台とかちっちゃ!」
滑り台の近くにベンチがあったので、そこに座った。
ふぅ…緊張する。
ちらっと右を見ると、真紘が私のほうを見ながら座っていた。
「……ねぇ、美鈴」
「ん?」
冷静を装って返事をしたが、本当は真紘のあまりにも真剣な顔に心臓はドキドキしっぱなしだった。
こんなにドキドキしてたら、私死んじゃうよ…
本気でそう思いながら、私は真紘を見つめた。