契約恋愛
そう言って、封筒を差し出された。
「受け取って」
コクッと頷いて、真紘の手から封筒を受け取る。
「中身みて」
言われたとうり中を見ると、お金が入っていた。
これって……
「今までの契約のお金返すな」
「なんで…?」
「分からない?」
意地悪そうな微笑に、私の顔は赤くなる。
もしかして…
でも、期待していいの?
真紘をじっと見ると、私に手を差し出してきた。
「帰ろう、送ってく」
何を言われたのか一瞬分からなくて、差し出された手を見つめていた。
「何してんの?帰ろう」