2番目の―女―
「だよね…しょうがないよね。」
愛はしょぼんとしながら、出されてあるお酒を飲んでいる。
「……しょうがないって思えるのが凄いよ。ホストってそれが当たり前なの?新規だろーと自分の客だろーと平等に扱えん訳?なら金使えば特別扱いでもしてくれんの?」
「…確かに太客には多少…」
「ってか所詮金目的ってのがバレバレの接客して、それで客が増えるとでも思ってんの?顔が良ければ売れる職場なんだ?便利で楽な仕事だね。何かむかつく。帰る」
「…ちょっ…優美?どうしたのよ、いきなり。そんな機嫌悪くなっちゃって」
「あたしはホストが気に食わないしありえない。合わないわ、だから帰る」
「……ならあたしも…」
「いいよ、愛は。空斗って奴見たいんでしょ?まだ居なよ。あたしは興味無いし……ヴッ」
急に頬が引っ張られているような感覚が襲う。
そして目の前にいる愛の目はハートになっているし、その隣に居る龍は苦笑い。
あたしは愛が見つめる先に誰かが居るんだと確信した。
あたしの頬つねってんのは誰だよ!
イライラしながら振り返った。
………あ、
空斗。