2番目の―女―
あたし達の席が証明で照らされる。
「こちらのお客様から、モエピンク頂きましたぁ!ありがとうございます〜!さて、空斗くんリストーっす!」
ホスト数人がマイクでべちゃくちゃあたし達の前で喋っている。
そんなホスト達にリストされ空斗くんが来る。
「いやー!びっくりですよ。僕も…飲んじゃっていいんすか?」
「もちろーん♪飲めっ!」
愛が笑いながらビンを空斗に渡す。
コールが始まる。
さっきまで他の席でやってたコールを何度見ていたが、目の前になると全然違って見えた。
何より迫力が…
そして他の席からの視線が…
慣れればこの視線が優越感に浸らせてくれるのだろう。
「姫、ごちそうさまでしたぁ♪」
コールが終わりホストが撤収していった。
「愛ちゃん、新規なのにあんな高価なシャンパンありがとう!」
「いーの!自分に対してのご褒美だから♪」
「そっか…なんか愛ちゃんも優美ちゃんも僕気に入りました!僕からもご褒美あげますよ」
そういって通りかかったホストを呼び止めると、何やらこそこそ話している。
愛を見るとさっき言われた一言が相当嬉しかったのか、真っ赤になった顔を手で扇いでいる。
すると少ししてまたあたし達の席が証明で照らされる。