2番目の―女―

「……どもぉ♪お姉さん何してるん?今1人なん?」



小柄で色白でぱっちり二重


整ったその容姿。


可愛らしいぱっつんの前髪。


小柄な体には少し大きいジャージ。



手に彫られたタトゥー。


薬指には自分で入れたらしい墨で彫られたリングもあった。



どことなく怖いような

どことなく優しいような

不思議なオーラを漂わせる

男の子。



それが第一印象だった。



「……帰ってんの」



あたしはナンパだと思い、足を止める事もなくスタスタ歩く。



「1人じゃ危ないで?タクシー乗りな?」


「……良いって。近いし」


「…送ってったろぉか?」


何なの、コイツ。




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