2番目の―女―




目が覚めるとあたしは1人で布団に潜っていて、遥の姿は無かった。


部屋を見渡すと昨日飲んだお酒の空き缶が散らばっていて

隣には愛が眠っていた。




「…んんー…優美おはよ」


「…はよ。遥達は?」


「…3時間前くらいに帰ってったよ。あと永遠ちゃんによろしくって言ってたよ」


「…なんだそれ。もう会う事ないっしょ?」


「多分ねっ。」



あたしはまだ重い瞼を擦り携帯を開くとメールを受信していた。



――――――

――――――

今日はありがとな

楽しかったで
まあ仕事とか頑張ってな

ほな
――――――


……楽しかった…か。




もう会う事無いんだろうな。



一晩限りの関係。


ホストなんだし…そっちのが良いよね。



あたしは寂しい気持ちを押さえ、仕事に行く為に準備を始めた。



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