2番目の―女―



あたしは愛と待機室で呼ばれるのを待った。



あたしは実技の教習?はなく、紙を渡されただけだった。


手順や心得などがずらりと並んでいる。

「とにかくご奉仕しろ!」と言わんばかりの事ばかりが書かれていた。


あたしはそれを頭にたたき込んだ。



そして優美から


永遠へ。




風俗嬢を演じる女優。

そう自分に言い聞かせ、落ち着かせる。



「永遠さーん、ご指名です!3番入って!」



…もう?

どうしよう、やっぱり緊張する。


うまく出来るかな…?



「優美、頑張って!」


愛に背中を押され、あたしは指示された部屋に向かう。



すると部屋に設置されている電話が鳴った。



「…はい」

「永遠ちゃんが初めてだって伝えてあるし、大丈夫だからね。」

「……はい」



あたしは電話を切ってからお客さんを待つ間
紙に書かれていた心得を呟き続けた。


お客様を…

満足…


ご奉仕…


あたしは永遠…


女子高生。


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