2番目の―女―



ガチャガチャ―

扉が開く。


そこにはスーツを着たサラリーマンが立っていた。


「…永遠ちゃん?」


「…あっ、はい。ご指名ありがとうございます。あたしなんかを…」


「永遠ちゃん可愛いし、スタイルも良いからさ♪パネルで一目惚れしちゃって(笑)」



あたしのお客さん第一号。

鈴木さん。


37歳のサラリーマンで既婚者。



凄く優しい人で、あたしは安心した。


「あたし…初めてなんで……精一杯頑張らせていた…だきます」


「ふふふ…今日は60分添い寝しててくれないかい?」



「…えっ?添い寝………だけ?」


「うん、それだけ。癒されたいんだ」


「分かりました」



あたしは鈴木さんとベットに寝転がりながら、色々な話を60分し続けた。


本当に何をする訳でもなく帰っていってしまった。



こんな人も居るんだ…。


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