2番目の―女―


連絡先を交換し、鈴木さんは帰っていった。



「…永遠ちゃん?鈴木さん、凄く気に入ってたよ。良かったね!」

「あ…いや…でも…あたし何もしてないんです」


「あぁ、そうなんだ。なら次のお客さん、頑張ってね?緊張しなくて良いから。いつも通りね」



いつも通りって…。

あたしは性行為に抵抗はないが、経験人数が多いわけでもないし豊富な知識やテクニックもない。


いつも通りって言われても分からない。


…意外とあっさり風俗嬢になりきれている愛を尊敬した。


「愛…どうやれば良いの…?」


「あたしも初めはそうだった。抵抗もあったし、客に触られるだけで泣いてたしね(笑)」



それから愛は戸惑うあたしに、丁寧に教えてくれた。


やり方は人それぞれだから、自分に合った接客で頑張れ!と。



「永遠ちゃん、1番入って」


「はい」




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