2番目の―女―


愛とは毎日一緒で、どんな事でも話せる仲になれている。


あたしはそんな今の暮らしが心地よかった。



そんなある日だった。



「こーんばんわ♪何してんのぉ?」


あたしは愛と仕事が早く終わったので、ご飯を食べた後夜の街に出ていた。


「なーんも♪」

愛ちゃんが振り向く。



あたしもつられ、振り返ると
スーツ姿でびっくりするくらいツンツンした髪の男が立っていた。

あ、何かあれだよね?


この人って…



「どこのホストー!?」


愛はホストが大好き。

よく写メも見せてもらっていた。



やっぱりホストか。


「DEARって店!知ってる?」



「あぁー!知ってるぅ♪あの…えぇ…っと……」


「…空斗?」


「そうそう!空斗くんの居るお店でしょ?」


「そうだよ、来る?」



誰だよ、空斗って。

愛ちゃんどんだけ詳しいんですか。(笑)



「よしっ!優美、ホストデビューすっか♪」


テンションが急に高くなった愛。


「……あたしは、いいや。」


「何で!一緒に行くよっ!」



半ば強制的にあたしはホストクラブへと連れて行かれた。




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