偽装彼氏
第一章
偽装彼氏
「サクさん、またこんなとこで寝てー」
「んー・・・」
「起きてください。今日学校の日ですよ?」
「・・・はーい」
テレビをつけると聞き覚えのある曲が流れた
『昨日発売の新曲、storyです!さっそく今日は益田サクさんに登場していただきましょうー!』
ピッ
「あ!どうして切るんですかー?」
「朝っぱらから自分の顔なんて見たくないし」
「まったくー・・・」
はじめまして、益田サクです。
実はあたし、歌手やってます。
この人はあたしのマネージャーの岡田真紀。
昨日から新曲の話で仕事しっぱなしなのに、現役高校生だからね。今日は久々に学校に行かなきゃいけないの。
休みがほしいなー・・・
「はいサクさん、ご飯食べたらはやく着替えてくださいね!」
「りょーかいー」