あの夏の日
私は足元が濡れるのも気にせず



一人のサーファーに



彼のライディングに



魅入られた。




『どうしたの?』



なおきに聞かれ



「海がきれい」



と、ごまかした。




まさか



サーファーに



見とれたなんて



言えないよね。






きっとなにかを感じたのだろう、



なおきは私の肩を抱き



「車に戻ろう」



そう言った。



後ろを向こうとした



その時



「わぁー!」




歓声が上がった










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