あの夏の日
『あなたが、海に来た瞬間から



ぼくは惹かれていたから。』



サーフスポットに



似合わないヒールのサンダル



そして…ワンピース。



ただ あのパーカーだけが



海辺に映えていた。



『ミニスカートって言うのも、
目を惹いたかな。』



君のパパはそう言って、ウィンクした。



そのしぐさは



かいとにそっくりだった。



「これは一生の宝物にします。



私の青春の一ページですから。」


つらかったなおきとの



思い出が、



優しい時間に変わった



そんな気がした。



ありがとう。



この親子に出会えて



本当によかった。



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