あの夏の日
髪も切った。



肩まであったセミロング



今は面影もない。



潮風が切り立ての髪をなでる。



駅からほど近い



サーファーがたくさんいる



海辺へ向かった。



砂浜にパーカーを敷いて



その上に腰をおろした。



風が心地よい。



私は目を閉じて



海の香りを思い切り吸い込んだ。


心が洗われる気分だった。



なぜもっと早く




ここへ来なかったのだろう。





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