あの夏の日
あの海へ誘ったのは私。



なおきが赤いハイヒールの



彼女と会う約束をした日。



私も海へ誘った。



それは…賭けだった。



なおきは私を選んだ。



でもその夜…



なおきは、



私を抱きながら



彼女の名を口にした。



なおきは気づいていない。



だから余計につらかった。



あの人とも同じことをした。



それが許せなかった。







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