あの夏の日

卒業したら



一緒に暮らそうと



心に決めていたゆいは



事実を受け入れるのに



時間がかかった。




どれだけ時が経っただろう




かいとはゆいの手をとって




『必ずプロになって、ゆいを迎えにくるからね』




ゆいは飛び切りの笑顔を作り




「かいとが決めたことなら」




と送り出す決心をした。




その夜…



かいととゆいは




互いの気持ちを確かめるように



朝まで一緒に過ごした。





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