―黒蝶―
そして、人気のないところについたとき、口を開いた。

「雷蝶の総長になってください」



―え?

アタシが雷蝶の総長に?


「コレは総長の気持ちも入ってます、絶対…」

「でも、副総長の刹那くんが」

「俺はこのままでいいです。そして、七瀬さんを支えます」



決意を決めた目。

アタシは刹那くんに申し訳ない気持ちになった。



「えっ、ちょ…七瀬さん?!」

アタシは涙を流していた。

刹那くんが困っている、泣き止まないと…


「刹那が七瀬さんを泣かしてるっ?!」


いきなり現れた美羽ちゃん。

刹那くんを睨みつけ、アタシをかばう。

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