―黒蝶―
総長に?何を?

「アタシをかばって…それに、声をかけてくれたのは危ない…ック」

彼女は涙が止まらないようだった。

俺は静かに頬を撫でる。



「なぁ、お前名前は?」

「…黒木 七瀬です」

「俺は紅 秋葉、七瀬…何があった?」

「…じつは」



彼女は重たい口をゆっくりと開きながら喋ってくれた。

一昨日、親友だと思っていた子の彼氏にレイプされ、写真をばらまかれ。


親にばれて怒鳴られ、怒られ、殴られて…


行く当てもなくて彷徨っていたらココについた…と。

「年齢は?」

「中1の12歳」

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