―黒蝶―
「嫌だ…」


アタシは涙目になる。

過去の記憶がフラッシュバックする。



服をはがされ、いたるところに唇を押さえつけられ…

今、似たような光景が目に入ってくる。



「ヤダ…、助けて…」



唇の距離が5㎝になった時―



「…七瀬?」



誰かの声。

アタシの名前を呼んだ声。



「あきっ…」


秋葉が来てくれた―

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