―黒蝶―
アタシはそれが嬉しかった―?

「…」


「七瀬さん、自分の気持ちをもう少し考えてみるといいですよ?」

「美羽ちゃん…」



アタシは美羽ちゃんを抱きしめた。

甘い香りがアタシを包む。

美羽ちゃんの短くてくるくるした髪が、アタシの顔に触れる。



「美羽ちゃん!ありがとう!」

「いいえっ!いつでも相談してくださいっ!」



アタシたちは笑いあった。

そして、アタシは久々に心からの満面の笑みを見せた。



久々に心から話せて…

すごい嬉しかった。



「あっ、じゃあ美羽、水持ってきますね?」


そう言って美羽ちゃんが部屋を開けた―



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