―黒蝶―
アタシは息を呑んだ。




「本当にアタシでいいの?」




下を向いていた秋葉の顔が上がった。

「アタシ…泣き虫だし、病弱だし、それに…秋葉のコト好きじゃないよ?」



すると、彼はアタシの腕を掴んで胸に寄せた。

「いいんだよ、俺が好きなんだから」



トクントクンと秋葉の心臓の音が聞こえる。

少し早い心臓の音。顔を見ると、赤くなっていた。



「顔真っ赤」

「うっせー///」



アタシは少し背伸びをして、秋葉の頬にキスをした。

「ごめんね」という気持ちと「ありがとう」という気持ちを込めて…



「ったく…」


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