―黒蝶―
その言葉にもっと顔を赤くした。

ふふっ、純粋な女の子ね。

美羽ちゃんを部屋から出すと、着替え始めた。

いつもと変わらない洋服、黒い特攻服―



そして、金の文字で刺繍が施されている。

書いてある文字は、



“黒蝶”




―クロアゲハ―

誰が呼び始めたのかは知らない。

でも、アタシにはピッタリだって秋葉が言ってた。


アタシは伝説と言われ続けている暴走族、雷蝶のエース的存在。

数年前までは普通の学生だったけど、ある日―

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